Technology技術情報
ジャパンセルは、日本はもとよりアジア・アメリカをはじめ、世界各国の企業・研究施設・大学からお問い合わせを頂き、多くの国のお客様とお仕事をさせていただいております。特許取得技術はもちろん、特殊精密加工技術をはじめとした技術同士を組み合わせ、様々なお客様の多種多様なニーズに対応いたします。
オプティカルコンタクトOptical Contact
接着剤を使用しない光学溶着は、ジャパンセルのコア技術です。アモルファス(非結晶)であるガラス材料においては、その内部に存在する分子は 周りの分子と引合い安定しています。しかし、精密研磨されたガラス表面上の分子は、ガラス表面上に引合う力が作用していないので極めて不安定な状態(活性面)になります。精密研磨されたガラス平面同士を密着させて不安定な分子を互いにコンタクトすると、表面の分子に相互作用が働き内部の分子のように安定した状態になります。 この特性を応用した接合がオプティカルコンタクトです。
低融点ガラスフリットLow-melting-point Glass Frit Bonding
ジャパンセルでは、ガラスの融点以下で融着するガラスフリットによる接合を得意としております。独自に調製した無機質フリット剤を接合面に挟み込み、炉内焼成してガラス化します。薬品に強く、大型ガラス製品の接合が可能となるこの接合方法は、様々な製品に活かされています。
有機系接着Organic Solvent Adhesives
UV硬化型接着剤は、接着部に波長350~380nm程度のUV照射を行うことで、短時間で硬化します。UV接着は精度の高い接着が可能であり、熱に弱い材質の接着、熱膨張係数の異なるガラス同士や薄膜基板の常温接合等、様々な条件の接合・接着に適しております。紫外線硬化による接合・接着の為、ガラスと金属の接着も可能です。
精密研磨Precision Polishing
ジャパンセルの高度な接合技術を支えるのは精密研磨加工技術です。各種ガラスや結晶材料をはじめ、各種製品の製造に必要なパーツは、高精度研磨によって仕上げられ、精度・強度に優れた最高レベルの製品を実現します。また、平面基板などの板状の研磨だけではなく高さや奥行きのある構造物の研磨もお受け出来ます。
円筒研磨・微細穴加工Precision Polish Inside Tubes
超音波を利用したマシニングによる微細穴加工はもちろんのこと、ジャパンセルでは穴内壁を精度よく研磨することが可能です。
光学薄膜加工Optical Thin Film Coating
各種ガラス・結晶体の基板などの表面に、誘電体膜・金属膜・透明導電膜等の薄膜を蒸着形成します。ご要望に応じて膜の屈折率・厚さ・層数を変え、使用目的に応じた特定の波長域の光を透過・反射・吸収する薄膜を設計いたします。
ガラスアセンブリ・光学ユニット組立Optical Assembly
ジャパンセルのガラス部品/光学ユニットアセンブリ作業は、清浄度ISO6規格のインダストリアルクリーンルーム内で行われるため微細なゴミの混入はほとんどありません。また、組立作業に使用する道具も市水を原水としてそれぞれ超純水:0.5m3/h、RO水:0.5m3/h、濃縮水:0.5m3/hと潤沢な流量を誇る大規模な超純水製造装置から精製される超純水で洗浄されているため、それを粉塵源としたゴミの混入も抑制されております。
ガラス加工技術Glass Fabrication
各ガラス硝材を成形する種々の加工技術です。微細流路成形・ガラス切断・ガラス研削・穴あけ・座ぐり・段付け・溝切り・外周刃切断・ロータリー研削・マシニングセンター・超音波加工・センタレス研削・センタレス研磨などの技術があり、他にも各ガラス硝材を加工する様々な技術をご提供致します。
また、加工だけでなくガラス洗浄やガラス梱包などもご相談下さい。
結晶材加工技術Crystal Material Fabrication
ジャパンセルでは、サファイア等の結晶材の成形加工なども行っております。オプティカルコンタクト技術と複合し、複雑な形状の製品を実現します。微細流路成形・切断・研削・穴あけ・座ぐり・段付け・溝切り・外周刃切断・ロータリー研削・マシニングセンター・超音波加工等が可能です。
光学セルOptical Cell
接合部に接着材を使わない光学セルはレーザー光を利用する分析装置などに最適です。接着剤を使用しないため、溶剤による接着剤の溶出がありません。
光学結晶セルOptical Crystal Cell
ジャパンセルは独自の結晶接合技術「オプティカルコンタクト」により、オプティクスの世界で優れた特性を発揮しているサファイアやCaF2を接合し、最先端アプリケーションに使用される光学結晶セルを開発しました。
精密光学カスタム部品Custom Optical Components
ジャパンセルが得意とする精密ガラス加工技術とオプティカルコンタクト技術により、機械加工のみでは一般的には実現が困難とされる精密光学カスタム部品の製造が可能です。
半導体製造装置用のガラス真空チャックや、様々な光学装置、可視化実験用光学部品等、精度の求められる光学部品を提供しております。
ロッドレンズアレイRod Lens Arrays
ドラムレンズは単体で、フライアイレンズ2枚1組にしたものと同様の特性を持ちます。照射面の周辺部まで均一で明るい照度分布が求められる露光装置や各種光源の一部に使用されます。
磁気光学トラップ用高真空セルMagneto-optical Trap Vacuum Cell
真空セル:別名UHV Cellと呼ばれる高真空セルは、分子量子力学の研究におけるボーズ・アインシュタイン凝縮(Bose-Einstein Condensation:BEC)を生成するにあたり、更に大量の原子を集めるための磁気光学トラップ(Magnet Optical Trap:MOT)等の実験に使用されます。特にこの高真空セルを用いることで、従来の技術では解明が困難とされていた、冷却原子及び超冷却原子の研究が大いに進展することが期待されています。
ALPHA-1Searchlight
ALPHA-1は災害時での活動や、過酷な状況で使用可能なポータブルサーチライトです。光源にはパワーLEDを採用しており、球切れの心配がなく、駆動は本体収納型のバッテリ式なので取り回しに優れています。これほど強力で防水性を備えたLED式ポータブルサーチライトはALPHA-1以外にはありません。